2019.11.4 助っ人が異例の球団納会出席…中日・ビシエドの家族は日本が大好き
球界ここだけの話】レギュラーシーズンが終わって１カ月。ほとんどの外国人選手は母国に帰った。そんな中、中日のダヤン・ビシエド内野手（３０）は、名古屋市内の自宅で、オフも家族５人（夫人と３人の子供）で過ごしている。
桂川昇国際渉外担当は「長男のインターナショナルスクールの授業が１２月下旬まであると聞きました。名古屋の野球チームに入っていますし。ビシエドは今月下旬の球団納会やファンイベントに『参加したい』と。ナゴヤ球場でトレーニングをしたいとも話していましたよ」と明かした。
助っ人がオフの球団イベントに出席－。異例中の異例だ。
来日４年目の今季は全１４３試合に出場し、リーグ２位の打率・３１５、１８本塁打、９３打点を記録。昨年、首位打者と最多安打のタイトルを取り、今季から新たに３年契約を結んだ球団は「長期契約はリスクが大きすぎる」と指摘を受けたが、周囲の声を本人がバットで一蹴した。
そのパワーの源になっていたのは、日本が大好きな家族だった。長男のビシエド・ジュニア君（９）は、名古屋市内の野球チームに所属。お父さん譲りのパワーで、日本人の仲間から一目置かれる存在。ビシエドも「将来は僕よりも打つよ」と目を細める。
シーズン中、ナゴヤドームにもよく顔を見せて試合前練習中、大島や平田がキャッチボールの相手をするなど、中日ナインの人気者。長女ダイアナちゃん（６）は担当記者にもかわいがられる存在。試合後、わたしのパソコンをのぞきこんできて…。執筆活動を何度か、“中断”させられたこともあった。
昨季まで広島で７年間プレーしたエルドレッドもマツダスタジアムまで“ママチャリ”で通勤し、まな娘を公立小学校に通学させたこともあった。
与田監督からも「彼の練習に取り組む姿勢をみると日本人以上に日本人っぽいね」と厚い信頼を得ているビシエド。来季も、名古屋になじんでいる子供たちのために、お父さんはドラゴンズを引っ張っていく。
