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2019.11.19 再考すべき柴崎岳の起用。日本代表のシステム上限界…影を潜めるプレーメーカーという役割

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【日本 1-4 ベネズエラ キリンチャレンジカップ2019

 日本代表は19日、キリンチャレンジカップ2019でベネズエラ代表と対戦している。
コパ・アメリカ2019(南米選手権)でベスト8進出を果たした相手に対し、森保ジャパンがどのようなパフォーマンスを見せるのかには大きな注目が集まったが、日本代表は8分にFWサロモン・ロンドンにヘディング弾を浴び、早々に失点を許すとその後は守備が完全に崩壊。ロンドンにハットトリックを記録され、MFジェフェルソン・ソテルドにもゴールを許すなど前半だけで0-4の大差をつけられた。

 後半は少しずつペースを取り戻し、MF山口蛍のゴールで1点を返した日本代表であったが、反撃はそこまで。途中出場の選手も大きく流れを変えることはできず、そのまま1-4の惨敗を喫することになった。

 チーム全体としてパフォーマンスが著しくなかったが、個人に目を向けても低調さが露呈してしまう形になった。この日、キャプテンマークを巻いたMF柴崎岳もその一人だ。

 これまで通り、ダブルボランチの一角として出場した同選手だったが、この日も守備に追われ、肝心な攻撃面で存在感を引き出せない。縦パスのズレなども生じ、前線の選手との呼吸もなかなか噛み合わない。相手の強靭なフィジカルを前にボールをロストするシーンも見受けられるなど、苦戦を強いられた。

 柴崎はこの日、66本のパスを繰り出している。成功率は82%とまずまずの成績であったが、アタッキングサードでのパス本数は8本と少ない。さらにスルーパスを2本出している同選手であるが、成功率は0%とやはり攻撃面での存在感は薄かったと言える。

 所属するデポルティーボ・ラ・コルーニャでも苦戦を強いられている柴崎のパフォーマンスは上がってきていない。ここ最近は守備に追われることが多く、前線に顔を出せないことがある。日本代表不動のプレーメーカーとの呼び声も高いが、いまやその役割を果たすことができる試合が数少なくなってきた印象だ。

 そもそも、日本代表が基本としている4-4-2や4-2-3-1のシステムでは柴崎のような選手が生きることは難しいとも言える。左サイドのMF中島翔哉、右サイドのMF堂安律といった選手の守備への貢献度はそれほど高いとは言えず(とくに中島)、柴崎がその影響で守備に重きを置かざるを得ないからだ。そうすると、当然ながら柴崎が前線へ飛び出していく回数は制限される。実際、ここ最近の森保ジャパンの攻撃は中島やMF南野拓実らの個人技に頼っている印象が強い。プレーメーカーとして、攻撃に絡む数が明らかに減っているのだ。

 昨年のロシアワールドカップで優勝を果たしたフランス代表はそのあたりをうまく考えている。システムは日本代表と同じ4-2-3-1で、ダブルボランチの基本はMFエンゴロ・カンテとMFポール・ポグバだ。そのうち、後者はどちらかと言えばゲームの組み立てから崩しまで幅広いタスクをこなすことができる選手で、攻撃に重心を置く。守備面で求められるものももちろんあるが、ポグバの特徴は攻撃面でこそ発揮される。

 ただ、ポグバが前に出ていくと当然ながら中盤にはスペースができる。カンテの守備範囲がとんでもなく広いとはいえ、さすがに一人で広大なエリアを守るのは骨が折れる作業だ。ではディディエ・デシャン監督はそこをどうカバーしたか。左サイドにMFブレーズ・マテュイディを配置したのである。

 本職は守備的MFであるマテュイディは左サイドハーフながら少し下がり目の位置でプレーする。これにより、中央をカンテ、マテュイディで締めることができるわけだ。カウンターを受けてもその2枚で防ぐことも多く、ポグバが戻ってきて3枚の並びになれば、相手に使われるスペースもそう簡単に生まれなかった。右サイドのFWキリアン・ムバッペを生かすための戦術でもあるが、ポグバのストロングポイントを生かすにも十分な戦術と言えた。

 上記したもの、もしくはアンカーを置くことでこのような形ができれば柴崎の特徴も発揮できるはずだが、今のところ森保監督がそれらのオプションを試す気配はない。となると、柴崎を起用する意味はなくなってくるといっても過言ではない。加えて本人のパフォーマンスも低下しているため、いよいよ立場は危うい。柴崎の起用はもう一度、考え直した方が良いかもしれない。

日本代表、中島翔哉が生む「穴」を埋められず。前線の“アリバイ守備”が大量失点の引き金に

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【日本 1-4 ベネズエラ キリンチャレンジカップ2019】

 キリンチャレンジカップ2019の日本代表対ベネズエラ代表戦が19日に行われ、日本代表が1-4で大敗を喫した。

日本代表はFWサロモン・ロンドンハットトリックを含む4得点を前半のうちにベネズエラに許した。日本サッカー協会の記録によると、前半だけで4失点は65年ぶりの失態だという。

 中盤での不用意なパスミスからボールを失い、DFラインがずるずると下がってしまった。ペナルティーエリア内へと相手の侵入を許し、何度も決定機を作られた。DFや守備的MFの柴崎岳橋本拳人のプレーにも責任があるが、前線からの守備も原因のひとつだろう。

 日本代表はこれまで通り4-4-2で守備をセットした。左サイドで先発した中島翔哉はチームがボールを保持すると、するすると中央へと移動。ときにはセンターサークル付近まで降りてボールを受けるシーンが増えていった。

 これ自体はこれまでの日本代表でも、逆足ウイングであれば他のチームでも見られる動きだが、この試合では中島が中央でプレーすることで中央が渋滞し、左サイドバック佐々木翔も前半は効果的な上がりが見られなかった。

 2トップには裏抜けに秀でる鈴木武蔵浅野拓磨が起用された。だが、前線からのプレッシングに狙いは見えず、まるでアリバイのような守備はまったく機能していなかった。

 これまでであれば、中島が空けた左サイドのスペースをトップ下の南野拓実が埋めるシーンもあったが、今日の浅野拓磨鈴木武蔵にはそのような動きは見られず。いつも生じている中島の穴を、いつもはいないメンバーが埋められなかった。チームとして基準がないままに、守備は崩壊していった。

 4点をリードしたベネズエラがテンションを落としたこともあるが、後半の日本代表は無失点で切り抜けた。中島翔哉がトップ下へとポジションを移したことで左サイドの穴が埋まり、4-4のブロックが崩れるシーンは減った。

 大量失点はGKやDFラインだけの責任ではない。もちろん責任の一端はあるが、前線の“アリバイ守備”にも責任の一部があると言えるだろう。

中島翔哉が守備を怠らない理由は「コパ・アメリカでは自分が戻らずに失点した」から

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見てくれた人に申し訳ない」

キリンチャレンジカップ2019]日本 1-4 ベネズエラ/11月19日/パナソニックスタジアム吹田

日本は序盤から押し込まれる時間が続き、前半で4点を失った。後半は素早いパスワークを活かして決定機を作るも、山口蛍のシュートで1点を返すのが精一杯。ベネズエラ代表に1-4で大敗した。

 個の力で差を見せられた日本。しかしそのなかでひとり違いを生み出した選手がいた。左サイドハーフで先発した中島翔哉だ。ドリブルでボールを奪われる場面こそあったが、細かいタッチのドリブルは他の選手にはない武器で、ベネズエラに脅威を与えていたに違いない。

 その中島は試合をこう振り返る。

「見てくれた人に申し訳ないですし、自分もチームとしても悔しい結果。勝っても負けても良いところと悪いところは出るので、(改善点として)そこは受け入れてやっていきたい」

 スタート時の左サイドハーフから2トップの一角にポジションを移したことについては「立ち位置は変わりますけど(ポジションは)そんなに関係ない。言われたところで一生懸命やることが大事」と柔軟に対応してみせた。
 
 また、攻撃で違いを生み出しただけでなく、守備でも奮闘。ペナルティエリア内まで戻り、スライディングでクロスを阻止しようとするプレーも披露した。

「(守備に)戻る時は戻ると考えています。ただ、(攻撃もあるので)何回も戻ることはなるべくしたくない。コパ・アメリカでは自分が戻らずに失点したので、そういうところは教訓にしてやっている」

 攻撃面を注目されがちな中島だが、「(ベネズエラは)もちろん良いチームなので、守る時間は多いと思っていた」と守備への意識も強かったようだ。

「色んな経験ができた」と振り返る今年の日本代表の活動で、中島は著しい成長を見せた。この日の大敗もきっと自身の糧にとなるはずだ。